次郎は歯で食う♪

ご紹介が遅れてしまいましたが、今日は次郎柿についてです♪

柿のご注文をいただく際、大きく分けて「たねなし柿」と「甘柿」とに分けていただきます。

「たねなし柿」は渋柿から脱渋したもので、「刀根早生」「おけさ柿」「庄内柿」などの名前で出回ります。

一方「甘柿」は渋みの元であるタンニンが不水溶性であるため、舌でそれを感じにくく、脱渋の必要がない種類で、「富有柿」「次郎柿」などがそれに当たります。

通常、富有柿の方が流通量が多いため、そちらでご用意する事が多いのですが、今シーズンは皮の剥きやすさや運びやすさもあって、硬めを希望される声が多く、次郎柿をメインに集めさせていただきました♪

「次郎柿」は1844(弘化元)年に静岡県周智郡森町の松本治郎吉氏(1813-1887年)が太田川の河原で上流から流れてきた柿の幼木をみつけ、これを自宅の井戸端に植えたのが起源とされています。

1869(明治2)年に火事によって一度焼失しましたが、翌年その根元から新たに芽を出してきた木は以前以上に甘く美味しい実を付ける柿の木に育ち、現在でも静岡県の指定天然記念物として保存され現存しています。

「次郎柿」と「富有柿」は柿の代表品種として良く比較され、「富有はアゴで食い、次郎は歯で食う」と言われ、次郎柿は硬めで歯応えのある柿ということを表しています♪

糖度も17度くらいまで上がり、コリコリとした歯応えと上品な甘さが特徴です。
その歯触りを活かしてサラダなどに入れるのもオススメです♪

柿シーズンの終盤に今更?ってお話になってしまいましたが、次郎のご紹介でした!